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このページの概要は…

  • あくまで教える時は仕事の一環として謙虚に
  • 正社員が横柄な場合の対処法
  • 「教えられる」というのは評価の証

日本国内でもパートタイマーとして働く人が増えています。

総務省統計局の情報によると2018年の非正規雇用(アルバイト・パートタイマー・契約社員など一定期間の雇用者)の人数は2,120万人に達し、5年連続の増加となっています。
(参照:労働力調査(基本集計)平成30年(2018年)平均(速報)結果の概要

そんな中で、アルバイト・パートタイマーの方が現場の仕事の権限を持っていたり、正社員よりも仕事ができるというのは、もはや日常茶飯事になりつつあります。

そして現場で起こってくる問題が「アルバイトやパートが正社員に教育をしなくてはいけない」というもの。

先日、新聞でも「パートタイマーなのに正社員に教育しなくてはいけなくて疲れる」といった趣旨の悩みが掲載されていました。

パートタイマーなのになぜそんなことをしなくてはいけないのか、正社員が素直にいうことを聞かないといったような内容です。

この問題、私だったらどう考えるか…というものをまとめてみました。

あくまで教える時は仕事の一環として謙虚に

「アルバイトなのになぜ正社員に教えなくてはいけないのか」
「正社員に教えるというのは気が引ける」

このような考えはアルバイト・パートの立ち位置の人としては一度は考えてしまうことでしょう。

ただ、正社員とはいえ、新人として入ってきたような場合には、やはり新人。

雇用形態が異なるだけで仕事ができるできないは変わりませんし、なによりも現場の場数を一番踏んでいるパートさんが教育をするというのは自然な流れです。

「現場の先輩」として新人にはきちんと誠意を持って教育をしましょう。

横柄にならないことが重要

言うまでもないことかも知れませんが、やってはいけないのは「現場では自分が一番偉い」と思って横柄な態度を取ってしまうこと。

私自身が飲食店に新卒で入社し、やはり最初はアルバイトの方に仕事を教えてもらっていて、ほとんどの人が親切に教えてくれました。
(ちなみに私に一番最初に仕事を教えてくれたのは高校生の方でした)

ですが、やはり中には「現場では私が一番偉い」というような横柄な人もいました。

もちろんそういう人はそれなりに仕事ができるものの、1年、2年経って新人だった正社員が管理職になり、現場の采配を決める際に「あの人はちょっと新人にきつく当たる人だな…」と思われてしまっていると評価がそれほど高くなくなったりもします。
(もっともそこまで横柄な印象を与える人は周囲の人にも同じような印象を持たれており、最終的にどこかで伸び悩む傾向が強かったです)

仕事は現場を回せる云々だけではなく、人間性で見られるところも非常に大きいです。

(正社員に限らずですが)教える時はあくまで謙虚な姿勢で教育をしましょう。

正社員が横柄な場合の対処法

逆に「教えられる側の正社員が横柄だった場合」のケースも考えてみましょう。

横柄なパートさんがいるのと同様に横柄な正社員も一定数存在します。
(むしろ立場的に強い分、横柄な正社員の方が多い印象があります^^;)

教育している新人正社員が横柄な場合には、我慢せず正社員の上長、職場の一番偉い人に相談しましょう。

パートさんに対して横柄な正社員はパートさんが直接言っても直らないことがほとんどなので上長に相談して指導してもらうのが一番早いです。

また(私がいたような飲食店のように)嫌な新人正社員でも一定期間で職場が変わってしまうような場合はちょっとの期間我慢すればいいだけの話です。

ただ、もしも長期的にずっと一緒に働かなくてはならないような職場の場合はいくつか対処を考えましょう。

  • 職場を変える(転職する)
  • 職場内で部署転換してもらう(特定の正社員と同じシフトに入らないようにしてもらう)

「職を変える」というのが一番手っ取り早いのですが、行動のハードルは少し高くなってしまいます。
元々転職をする方向で考えていた人であれば、これを機にやってみてもいいかもしれません。

一番取り組みやすいのはなるべく嫌な正社員と一緒に働くことのないように配慮してもらうことでしょう。

場合によっては難しい面もあると思いますが、上長に相談をしてみることによって事の重大さが伝わりますし、上手くいけば嫌な人と一緒に仕事をしなくて済むということも実現可能です。

「教えられる」というのは評価の証

「アルバイト(パート)なのに」と思う人もいるかも知れませんが、誰かにものを教えられるというのはあなた自身の能力が評価されているということの裏返しでもあります。

それだけ職場で評価されているということでもありますし、これを機に給与アップなどの処遇改善を持ちかけてみてもいいかも知れませんね。