転職・就職活動の際に使われるSPI(※)。「適性検査」と呼ばれているようなものがそれに当たります。
どちらかというと新卒採用に多く行われるイメージですが、最近では中途採用でもこのSPIが使われることも多くなってきているようです。

これから転職をする人がこのSPIに対してどんなふうに対策をすべきなのかをまとめます。

※SPIはSynthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略(参照:SPI総合検査 – Wikipedia

「能力検査」についての対策

SPIは「能力検査」と「性格検査」の2つに分類されます。
最初に「能力検査」について。

能力検査は一般的な国語・数学・英語のようなペーパーテストです。学生時代にこうしたテストが苦手でしょうがなかった人もいるではないでしょうか。
冒頭にも書いた通り、これらの試験は中途採用で行なわれることは少ないので、転職活動と同時に能力検査の対策をがっつりとやる必要はありません。
ただし、念のためSPI対策の本を一冊購入しておいて時間のある時に軽く読み解いておきましょう。

そうしておくことで「能力検査試験がありますよ」と急に言われても焦ることは少なくなります。
※自分の受けたい業界や会社がSPI試験を行っているかどうかは事前に調べるか、転職エージェントを使っているのであれば担当の人に確認をしておきましょう。

次に今まで何の対策もしていなかったものの、面接が進んだ、書類選考が通過した後に「次回は能力検査です」と伝えられたような場合。
このケースは転職で多いです。学生時代にやった勉強を社会人になってからも続けている人はほぼいないので、このケースは本当に焦ります。

このような場合でもすぐに本屋で一冊買って時間の許す限り読み解いておきましょう。
雰囲気に慣れるためにも読まないよりは全然ましです。

「性格検査」についての対策

SPIのもう一つの検査「性格検査」。
これは能力検査と異なり、仕事の適性を見分けるようなものです。

「性格検査」で一番重要なことは「設問に対して嘘を付かないこと」。
理由は2つあります。

  • 性格検査では回答に整合性を調べるためのひっかけ問題があるため
  • 嘘をついて採用されてもその後の仕事とのマッチングがうまくいかないかもしれないため

まず整合性の問題について。
性格検査は質問に対して「かなり当てはまる」「当てはまる」「どちらとも言えない」「当てはまらない」「まったく当てはまらない」といったような回答を付けていくもので多くの質問が準備されています。
その中で例えば最初の方に「仕事はやりがいよりも金銭的なインセンティブがある方がモチベーションが上がる」といった質問があったとします。その後ずーっと解いていくと言い方を変えた「仕事は金銭的なものよりもやりがいの方が重要だ」といった真逆のことを書いた問題が出てきます。
ここで2つ(2つ以上の場合もあり)の質問の回答に整合性が取れているかどうかも確認されます。
もちろん整合性を合わせられれば問題ないのですが、なにせ回答数が多く整合性が取れているかどうかを確認しているような暇はありません。性格の適性のあるなし以前に質問に対しての整合性が取れていないことの方が問題です。

次に仕事とのマッチングについて。
性格検査の質問は「仕事に対して性格的に合っているかどうか」にも用いられることが多いです。
(そもそもテストの質問自体が精巧にできているので欺くことも難しいとは思うのですが)自分の本心と沿わないことを回答していって仮に採用されたとしてもその先、入社してから自分の性格と全くマッチしない仕事に就いてしまった場合には不幸しかありません。

上記2点の理由から性格検査は「嘘を付かず、素直に答える」ということをおすすめします。その方が無駄に考える時間が少なくストレスも減りますよ。

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