女性の社会進出が進んでいる中、意外に多いのが「妻の方が収入が多い」という事象です。
お互いに納得していれば特に問題はないのですが、お金の問題は結婚後に揉めてしまい、結果的に離婚をすることに…となることも起こりやすいです。

実際に夫婦間で妻の年収が多いような場合にはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

夫婦間できちんと話し合いの場を持つこと

一番基本的な部分として「夫婦間できちんとお金について話し合いの場を持つ」ということが重要です。
お互いの年収をお互いに知らないという夫婦も多いですが、おおよその年収は共有しておく方がいいでしょう。
※もし初めてお互いの年収を聞く際には過剰に「それだけしかもらってないの?」「そんなにもらってるの?」という反応をしないようにしましょう。火種のもとになったりします。

その上で家庭の生活費用をお互いに均等に折半するという方法が一番問題が起こりにくい方法です。

「均等に」というところがポイントです。

妻の年収が多いからと言って多めに共有費を出す、などすると、意識するしないに関わらず、何かの拍子に妻側では「私のほうが多く払っているのに」と考えてしまったり、夫側では「妻のほうが年収が多い」と引け目を感じるようなことがあります。
気にしていないつもりでもこうした小さな不満は溜まっていってしまいますので生活費は均等に折半し、そこに合わせて家庭生活を営んでいくといいでしょう。生活費は生活費として家庭のお金として考え、それ以外に細かいお金の話はしないようにするのが理想的ですね。

また「年収が高い=忙しい」というわけではありませんが、年収の多い女性は仕事をバリバリにやっている人も多いため、仕事についての考え方も話し合っておくとトラブルが避けられます。

妻の立場で注意したいこと

次に夫婦それぞれで注意したいことについてです。
まず、妻側の立場から注意しなくてはいけないこととして「見下すような発言をしない」ということです。

「それだけしか稼いでないの?」のような露骨に言及する人はいないかと思いますが、妻より年収が低いというのを気にしている男性は多いため、お金についての発言は自分自身が考えている以上にデリケートに対応したほうが好ましいです。
前述した通り、私がおすすめするのは「家庭で共有費を持つ」ということです。「家庭のお金」を持った後はお互いの収入については触れないのが無難です。
というのも、本人(妻)がまったく意図していないところで夫は「小言を言われた」と気にしているようなこともあるためです。
一旦「小言を言われた」と捉えられてしまうとあとから何を言っても修正が効きにくくなるため、意識的に触れないようにしたほうが好ましいでしょう。

夫の立場で注意したいこと

次に夫の立場として注意しなくてはいけないことです。
ここでの「夫」の立場としては「妻より収入が低い」側となります。
夫側はシンプルに「卑屈にならない」ということが最重要です。

妻の側で「お互いの収入に触れないのが無難」と書きましたが、妻の側からすると「特に深い意味はなく言った」というようなことも多いです。
妻の発言のひとつひとつに過剰反応をしてしまうと自分自身で心を追い詰めていくことになりますし、なによりも発言に深い意味がないのに勝手に思い込んでしまっているということになかねません。

どうしても気になることがあればそれは別途夫婦間で話し合う必要がありますが、多くの場合は気にしなくていいことを気にしてしまっているというケースも多いので、できるだけおおらかに構えていくことを意識しましょう。