かつての年功序列の時代と異なり、現代は成果主義・実力主義と呼ばれるような時代になっています。

そうなってくると必ず出てくるのが、会社上の立場と年齢が逆転してしまうケース「上司が年下・部下が年上」というような状態。
実力主義で上がっているので仕方ないとはいえ、上司になった方としてはなかなか気まずかったりもしますよね。

そこで今回は年上部下のマネジメント方法をまとめます。
新しくリーダー・上司などのマネジメント職をすることになった方は参考にしてみてください。

年上の部下の傾向〜その裏側にあるものは?

まず年上部下のどんなところが扱いづらいか、代表的なものによく言われるものをピックアップしてみます。

  • 保守的
  • プライドが高い
  • 頑固
  • ひねくれている
  • やる気が無い

傾向的には年上の自分が昇格せずに年下の若者が昇格している現実を目の当たりにして、やる気がなくなっていたりひねていたりすることが多めです。
ここに真正面からぶつかっていくと部下の抵抗を増やすだけなのでこういった態度の背景を探っていきます。

  • 保守的:どうして保守的になったのか。前からなのか、最近なのか。仕事で何をしたいのか。
  • プライドが高い:過去に施した自分の仕事が会社に認められていないなどのことがないか
  • 頑固:その人のこだわりはどこにあるのか。折衷案を取る形で成果を出せないか
  • ひねくれている:会社に対して不満があるのではないのか。どこを解消すればいいのか
  • やる気が無い:仕事で一番したいことはなにか?

その人のその態度を直接見るのではなく背景を読み取りながら対話を重ねていきます。
率直に伝えてしまうとプライドが邪魔をして頑なになってしまうことも多いので、雑談を繰り返してその人の考えていることを探ってみましょう。
(腹を割って話せるようになったら直接色々と聞いてしまってもいいでしょう)

年上の部下を扱う際に絶対に守りたいルール

色々なタイプの人がいるので対処の仕方や接し方は人それぞれに合わせたものにするのがベストです。
ただし、必ず守らなくてはいけないルールとして「敬語で接する」ということを徹底してください。
「ですます」調、「◯◯さん」とさん付けにすることは必ず抑えましょう。

部下になったからといって急に敬語を外したり、偉そうな口調になってしまう人がいますがいただけません。
そういう人は大抵の場合、心の壁を広げていってしまうだけなので要注意です。

仕事上で立場が上になったとはいえ、人間として偉くなったわけでもなんでもないので履き違えないようにしましょう。

長期的な目で見る。短期的な部分では気にしない

年上の部下は年下の人間が自分より上にいることに対して何かしらの「引っ掛かり」を持っていることが多いです。
まずはその「引っ掛かり」を少しづつほぐしてあげることから始めましょう。

年上の部下とはまず心の距離を近づけていくことが最優先。
そこから業務上の改善を行っていくので、短期的に変える、というよりも長期的な目で見ておいたほうがいいでしょう。
短期的な目で見てしまうとどうしても変化が見えにくく、「なぜ変われないんだ」とイライラしてしまい、そこから軋轢が生まれることがあり、マネジメントがうまく行きません。
半年なり1年なりの単位で、長期的な視野でゆっくりとマネジメントしましょう。