すかいらーくが新しい業態のコーヒー店「むさしの森珈琲」を展開するというニュースが流れています。

飲食の会社では一つの業種にこだわらず多事業展開するという流れがありますが、これもその一環の動きです。
今回はすかいらーくがどのように事業展開していく予定なのかを見てみましょう。

「むさしの森珈琲」1号店概要

まず店舗の概要です。

場所は横浜市郊外。
最寄り駅は京急線「弘明寺駅」で、そこから徒歩15分。

Wikiに情報がまとめられているので紹介。

2015年3月、従来のファミリーレストラン「ガスト」を改装したコーヒー店である「むさしの森珈琲」1号店を横浜市の郊外にオープンさせる。都心のカフェはコンビニのコーヒーに押されがちだが、郊外では女性やシニアにサービス、食事を充実させた「珈琲店」が人気を呼んでおり、その流れに乗ったもので、店舗面積は約300㎡。30~50代女性を主なターゲットとしソファを置き長時間滞在客を想定している。1杯580円(税別)のコーヒーを数種類と400円の「ブレンド珈琲」を用意し、従来のファミリーレストランのドリンクバーとの違いを演出、さらに食事ではパンケーキ、サンドイッチなど女性好みのメニューを充実させ、朝食メニューも強化。客の滞在時間を長めに設定し、食事やデザートの注文の増加を狙う。
すかいらーく – Wikipedia

ファミレス風のカフェというよりも昔の喫茶店の方が近いイメージですね。
ターゲットも30代からということでちょっと大人向けに設定されています。

「落ち着いて」「ゆっくり」コーヒーを味わいながら会話を楽しむ、といった感じかもしれません。
ちょっとリッチ感があり、おそらく従来のすかいらーくグループとは一線を画したものになるのでしょう。

オープニングスタッフも募集中

3月からオープンということで既にオープンスタッフを募集しています。
タウンワークに情報が掲載されていました。

むさしの森珈琲のアルバイト・バイト求人情報|【タウンワーク】でバイトやパートのお仕事探し

オープニングスタッフ、かつ新業態のお店なので全員が初心者というのが入りやすいところですね。
新店舗のオープニングスタッフはよくあるものの、新業態というのはあまりないので「飲食のアルバイトが初めて」という人はこういった新業態を体験してみるのはかなり面白いでしょう。

飲食店の競合は飲食店だけではない

すかいらーくがこのような事業展開をするのも、前述の通りコンビニに押されていることが背景にあります。
従来のように「すかいらーくの競合はマクドナルド」のような感じではないわけですね。味わいだけであればコンビニでも十分に美味しいものが出てきたりするので。

ではコンビニとの差別化は何なのかというとやはり「その場所の価値」。これは飲食店ならではのもの。
例えばサービスがいいとか、その場所にいると落ち着くとか、追加で他のメニューも頼めるとか…

店舗としての強みを「むさしの森珈琲」がどうやって演出していくのか、動向を見守っていきたいと思います。