転職をこれから始めようという人の「分からないこと」として、一番最初に出てくるのが「転職サイト」と「転職エージェント」の違い。
どっちを使ったらいいのか? そもそもこの二つは違うものなのか? など分かりづらいかと思います。
そこで今回は実際にどんな違いがあるのかという部分と、メリット・デメリットを具体的に分類してみます。
同じ会社の中に「転職サイト」と「転職エージェント」がある
今回リクルートのサービスで比較してみます。
TVCMなども放映しているので知っている方も多いでしょう。
- 転職サイト:リクナビNEXT
- 転職エージェント:リクルートエージェント
このように同社内でも別サービスがあるので、「サイト」と「エージェント」では立ち位置が異なることが分かります。
実際の内容の違いは、転職活動の方法にあります。
- 転職サイト:サイトに登録して掲載されている求人情報の中から自分で応募する。全て自分で完結するが、自分のペースで活動可能。
- 転職エージェント:サイトに登録して担当コンサルタントと会い、求人の紹介をしてもらう。面接時間の調整や、伝えづらい希望年収の調整をコンサルタントが交渉してくれる。
自分ですべて完結するのが転職サイト、コンサルタントを介して活動するのが転職エージェントと考えると良いでしょう。
転職エージェントの方が転職に有利な面が多い
実際にどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
細かい違いを項目ごとにまとめてみました。
(一部リクルート社の数値を参照に出しているので会社によってはばらつきがありますが傾向はほぼ同じと考えて問題ありません)
・求人数
サイトに登録すれば誰でも閲覧できる状態の「公開求人」よりも「非公開求人」の転職エージェントの方が圧倒的に多い。
(リクナビNEXTが3,000件以上の掲載求人に対して、リクルートエージェントの非公開求人は90,000件以上)
・気軽さ
サイト登録してエージェントとの面談があることを考えると求人サイトの方が気軽。求人サイトは登録してもエージェントとの面談などは必要なし。
・面接などの優位性
エージェントの場合は担当コンサルタントが面接の練習や、履歴書の書き方、アピールの仕方など具体的に相談に乗ってくれるので面接などが優位に進むことが多い。自分のことを客観的に確認してもらうことができる。
・料金
どちらも無料。
※無料で利用できる理由についてはこちら:転職サイトや転職エージェントは何故無料で利用できるのか?
・企業とのやりとり
よほど調整力のある人以外は転職エージェントの方が有利でラクです。面接時間の調整、また採用になった際の年収などの調整、これらを担当コンサルタントの方が行ってくれます。自分の手足になってくれる人がひとり増えるようなイメージです。
・企業情報
こちらも転職エージェントの方が有利です。求人サイトですと求人掲載側が表向きの「きれいな」情報しか掲載しないため、実際の企業の裏側が見えないことがあります。エージェントの場合、その会社との関係が強い場合で「どんな雰囲気の会社か」などが分かることが多いです。
※また別途書いていますが私個人としてはキャリコネなど実際の社内の人間が書いた口コミサイトを利用することをおすすめしています。
参考:転職の際に絶対に確認しておくべき口コミサイト。選ぶ際に気を付けなくてはいけないポイントはこれ!
まとめ
転職活動をする際には転職サイトだけではなく転職エージェントも登録しておいたほうがいいです。
転職サイトだけだとどうしても情報量が不足する上に自分だけで色々なことをしなくてはいけなくなるので、案外面倒だったりします。
エージェントに登録したからといって「転職しなくてはいけない」となるわけではないので、気軽に使ってみるとよいでしょう。
(今回紹介したサイト)
- 転職サイト:リクナビNEXT
- 転職エージェント:リクルートエージェント