終身雇用が主流の時代には「一つの会社に一生勤める」という風習があり、転職自体も非常にマイナーなものでした。
ただ最近では転職することそのものが当たり前になってきており、何回か転職する人もざらにいます。

そんな中でも転職の回数を非常に重ねている人もいます。
そういう人のメリット・デメリットってどんなものなのか考えてみました。

転職回数が多いことによるメリット

まず転職が多いことによるメリットを考えてみます。
転職が多いということは色々な職場を経験しているということで、一社にずっといる人よりは視野は広くなっています。
例えば何か社内の仕組みで問題が発生した際に「A社ではこんな方法で解決していました」とか「B社ではこういうやり方をしてこんな別問題が発生しました」など一つの問題に対して様々な切り口や、その結果を知っていると言えるでしょう。

転職の多い人に入社してもらうことによって社内に「その人が経験した会社の経験値」がまるまる入ってくることになります。

転職回数が多いことによるデメリット

一方でデメリットもあります。というか、デメリットの方が強いです。

海外では「転職が多い=人材としての評価が高い」という話がよくあります。ただ日本ではまだそういう文化は根付いていません。
特に短期間で転職を繰り返している人は転職の市場では敬遠されがちです。転職を繰り返せば繰り返すほど、次の転職成功率は下がっていきます。

2006年にリクルートが人事担当者に対して取った転職回数に関してデータがあります。

転職回数が多いと不利ですか…?/リクナビNEXT[転職サイト]
※ちょっと前のデータなので今はまた多少なりとも市場が変わっていると思われます。

このデータを見ると「転職は3回目からが気になる」「最高で3〜5回の転職をしている人を採用したことがある」という企業が多めです。3回目の転職が一般的には最初のボーダーになりそうですね。

面接官から見てどう思うのか?

さて、最後に現在面接を担当している私の目から見て「転職回数の多い人が来たらどう思うのか?」をお話します。

やはり最初に考えるのは「当社でも長続きしないのではないか?」です。
採用する側としては長期的に働いてくれる方が助かります。例え表向きでそれ相応のことを言っていても「本当は別の理由で辞めたのでは?」などの勘繰りはしますし、言葉を注意深く聞いてどこかで嘘がないかも確認します。

これは私個人の考えですが「能力が高い」というのもあまりここではポイントになりません。
「能力が高くてもすぐ辞める人」よりも「現時点では能力がそこまでなくとも長続きしそうな人」の方が信用できるからです。

と言っても、結局のところすべてがすべて見抜けるわけでもないので「良さそうだな」と思ったり、よほどの力強い決意のようなものを感じられたら採用してしまうのですが…ただ、やっぱり最初の警戒心は強くなってしまいますね。

もし転職の段取りが決まっていなかったら
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