以前に「店長や社員のセクハラ・パワハラ」について書いたことがあります。
それらについてはもはや法律的にも問題のあることが多いのでホットラインを使うなど詳しくは以前の記事を参照していただきたいのですが、そこまでではないけど「なんかこの社員、性格悪い…」という場合はどのように対処すればいいのでしょうか。
その対処方法を考えてみることにしましょう。

「性格が悪い」を客観的に見てみる

まず大前提として会社に必ず一人は「自分とは合わないなあ…」という人が存在します。
当然合わないので敬遠もしたくなるのですが、その人に対してどうして自分が「性格が悪い」と思うのかを考えてみましょう。
これはなかなか難しい部分で「嫌い」と「性格が悪い」を混同してしまうケースは思っている以上に多いです。
例えば「ものすごくきつい言い方をするけど、言っていることは正しい」とかそういうことは往々にしてあります。
一度客観的に「本当に性格が悪いのか?」という根っこの部分を考えてみるといいでしょう。

もし客観的に見るのが難しいということであれば周りの仲間に「どういうふうに感じるか?」をさり気なく聞いてみます。
「あの人の性格どう思う?」のような聞き方はちょっと刺があるので、「あの人のことあまり知らないんだけど、実際どんな人なの?」のような聞き方をするといいかもしれません。

さて、それを大前提として「性格が悪いなー」と思うときのいくつかのケースについて考えてみることにします。

話しかけても口を利いてくれない・無視をする

コミュニケーションが最重要な飲食店としては致命的な社員さんですね(笑)。
仕事をする上で連携を取らなくてはいけないので口を利かなくていいというケースはなかなか面倒なのですが、差し支えなければ面倒な人と関わらなくて済む、程度に考えたほうがいいのかもしれません。
また、単純に口数の少ない人だったり、恥ずかしがりの人だったりすることもあるのでそこは注意をしてみてみましょう。

初歩的な会話の話になりますが、最初は「はい・いいえ」で答えられる会話(今日は天気が良いですね、とか)ではじめ、打ち解けてきたら「はい・いいえ」で答えられない会話(休日は何をしているんですか?)などを聞いてみるといいのかもしれません。

口が悪い・態度が悪い

この手の人の話になるとアルバイト時代のドギツい店長の事を思い出します(笑)。

その方は非常に口が悪く、それで辞めていってしまうアルバイトさんも結構いたので周囲の社員が非常に気遣っていました。
ただ、私はその人に学ぶことが非常に多かったです。

その店長の場合、仕事に非常に厳しい方だったのでちょっと間違ったことをすると烈火のごとく怒り出すという人でした。
ただ、そこを耐えて時間を過ごしていくとそれなりに仕事ができるようになっているのですね。
言い方は考えた方がいいかなと思うものの、私にとっては非常に勉強になったケースではあります。

この手の人の場合は言っている内容がまっとうなのかそうではないのかを客観的に見てみるとよいでしょう。
言っていることが仕事と関係なく的外れな上に口が悪いとなってしまうとただのパワハラになってしまうこともありますのでその際には色々な対処を取ります。

人によって態度を変える

これまためんどくさいパターンです。
例えば、店長には非常にヘコヘコしている、アルバイトの古株の人には媚びているなどそういう人も多いです。
偉い人には「普通にいい人」として映るのでなかなか気付かれにくいのも問題点ですね。

この場合も仕事が未熟なうちは厳しく接する、というタイプかもしれないので一旦は様子を見てみると良いです。
実力が認められると態度が緩和する人もいるのでそこの見極めが重要でしょう。

もし見極めが難しいようであれば思い切って「偉い人」に相談してみるか、前述のようにさり気なく聞いてみるのがいいでしょう。

社員が性格が悪くても…

飲食店の場合、社員の性格が悪くても多店舗で展開している場合、定期的に転勤が入るというのがいいところです。
どんなに性格が悪い社員であっても一定期間のローテーションがあることがほとんどなのでその点は一般的な企業に比べると気持ちの割り切りをしやすいところです。
(もちろん次に来る社員が性格のいい人とも限らないのですが…)

とは言っても、必ずしも「我慢しましょう」「うまくやりましょう」というのが正解だとも思わないので、本当に耐えられない!という時には別の仕事を探すのもひとつの手です。
無理をしすぎて心身を疲れさせないことが重要です。