あなたの職場の上司は自慢話をする人でしょうか、あるいはそうではない人でしょうか?

上司は職場で自分の上に立つ権力者なので「自慢話うざいな…」と思っていても、会社の人間関係上なかなか口に出すわけにはいかないですよね。黙って聞いているのもなかなかストレスになったり、更に面倒なのは、聞き流しているとその空気を敏感に察して「聞いてるのか!」と叱られたりする場合もあること。

今回、そんな自慢話が好きな上司を持った部下の人の対処方法をまとめてみました。
自慢話をする上司に困っている方必見です。

また、上司の自慢話にうんざりしている人だけではなく、部下を持っている上司の方も「自分が自慢人間になっていないか?」と自分の行動を振り返ってみてください。

上司は「自分のことを認めて欲しい」と思っている

自慢話をする上司の「してほしいこと」は非常にシンプル。
自慢話を聞いてもらって「自分は凄い」と認めてもらいたいのです。文章で書くと子供のような行動形式なのですがこれが紛れもない事実。

逆を言うと、自慢話をする上司は「自分は凄いと思われていないのではないか」「部下は自分のことを慕っていないのではないか」という不安を常に抱えています。

上司がそこまで意識しているかしていないかは別として、自分の中に不安があるのでその不安をかき消すものが欲しいという承認欲求の表れが自慢話なのです。

自慢話をする上司の話を聞きながら「この人は何故こういう自慢をしているのだろう」「何を認めて欲しいのだろう」と頭の中で冷静に観察するとこのへんの背景が見えてきて意外と面白いのでオススメです。

上司を認める・受け入れるのが正しい方法

上司は「認めて欲しい」という本音があるので、部下側の「聞き流す」だったり「話半分に聞く」という対処法がいかに間違っているかというのはわかりますよね。

対処方法は(感情をきちんと込めて)「上司のことを認める」「受け入れる」というのがもっとも正しいです。子供をあやすようなイメージですね。
会話の中でも「肯定」の言葉を中心に使います。

  • すごいですね
  • (そんなすごいこと)私にはできません
  • さすがですね
  • 私もそうなりたいです

・・・などなど。
(上司によって好みの反応が違うので相手の反応を見ながら微調整をしてください)

いかにもゴマをすっているサラリーマン的な感じがしてこういうのを嫌がる人もいますが、仕事の一環だと思って対処しましょう。
何より上司の機嫌が良くなって、職場環境が穏やかになるのって素敵なことじゃないですか(笑)

会社の将来を考えさせられる自慢話もある

ここからはちょっと考えた方がいい「自慢」の話。

私は飲食業で働いていて、あまりの休みのなさに上司に相談したことがあります。
そこで驚いたのが、最初は話を聞いてくれているのですが徐々に自慢話(武勇伝)にすり替わっていくことです。
「俺の頃はもっと休みがなかった」「今はまだ全然恵まれている方だ」…など。

この手の自慢話の場合は自分の将来も考えた方がいいでしょう。
私の例で言うと「俺の頃はもっと休みがなかった」「今はまだ全然恵まれている方だ」ということはつまり(一般的には良くない状況であるというのにも関わらず)「今は環境的に素晴らしいものだ(だからこれ以上良くする必要はない)」と思考停止している可能性があるからです。

別にこの件だけがきっかけでもないですが、その結果、私は退職しました。

大げさな話ではなく、この手の話で顕著に悪い例として出ているのがすき家の過労問題なんですよね。

(過労が起こった職場の風土として)
経営幹部が長時間労働で手にした成功体験を部下に求めた
「すき家」ブラックの実態、第三者委員会から労働環境改善に向けた報告書。過重労働の改善を提言される。

ただの自慢話であれば可愛いものだと思って扱っていればいいですが、自分の社会人人生に関わる危うい自慢話も中には存在したりするので注意してみてください。