冬が近付いてくると風邪を引く人が増えますよね。
この「風邪」、飲食業の従業員にとっては非常に大変な問題です。

今回は飲食店店員が困る風邪にまつわる話を扱ってみたいと思います。

風邪でもっとも困ること

まずいちばん最初に困ること。シフトの問題です。
飲食業でゆとりを持ってシフトを回していることはほとんどないはずなので、風邪で突然シフトに穴が開くというのが店舗運営の中でも致命的な問題なんですね。
無理に出勤しても他の店員に風邪をうつしてしまったり、食品に菌が付着してお客様にうつしてしまったり…なんてこともあります。
また無理をすることによって余計に体調が悪化してしまうということも考えられますよね。

風邪を引いてしまうとどうしてもシフトから店舗運用全体に影響が出てくることになります。

風邪の対策としてマスクは可能か?

風邪の対策として真っ先に浮かぶのが「マスクをする」ということではないでしょうか。

ただ飲食業の場合はマスクをするというのが難しくなってきます。
まず接客をするホールでマスクをするというのは非常に厳しいです。
お客様側からするとマスクをしながら接客をされるのはあまりいい心地がしないですし、接客されながら席をされていても困りますよね。

それでは厨房はどうなのかというとこれもまた厳しいところ。
完全に見えない部分であればお客様に直接不快感を与えることもないのですが、衛生的にはやはり好ましくありません。
またお客様から見えるオープンキッチンの場合だと「マスクをしている」という見た目の部分と、お客様に咳をしているのが聞こえてしまったりするのもあり、やはり不快感を与えてしまいます。
風邪を引いている人が作ったご飯ってそれが何の問題もなくてもなんとなく抵抗ありますよね。

対応策は?

じゃあどうすればいいのか?という話ですが、もうこればっかりは代わりを探すという手段が一番ベストでしょう。

アルバイトさん側の視点で言うと「アルバイトの就業後の急なシフト変更についての対処法」にもまとめていますが、常日頃からきちんと店舗内でコミュニケーションをとっておき、いざというときに代わりを探せるようにしておくこと。
これ、シンプルですが非常に重要です。
飲食業はコミュニケーション能力が重要とはよく言われるのは、このようなシーンでもそういった能力が必要となってくるためです。
また、代わってもらった人や助けてくれる人ができるように日頃から自分でも人を助ける・手伝うという癖をつけておいたほうが良いでしょう。

次に社員視点です。
社員の方はどうしても店舗運営という視点を中心に考えてしまいがちなので「風邪で休みたい」という連絡が来ても「代わりを探して」だけで終わってしまうことが多いです。
社員の役割は「自分がいなくても美しく店を回せること」という組織づくりなので、アルバイトさんだけで代わりを探してもらえればもちろんそれがベストです。ただなかなかそうも行かないことが多いのが現実。
そこで社員の方も日頃からアルバイトの人とコミュニケーションをきちんと取って、いざというときにお願いできる環境を作っておきましょう。

「店のルールだから」といって突っぱねてしまう人もいますが、そのようなことをするとお店に対しての不信感、ひどい場合だと退職(バックレ)が起こることもあります。

飲食店はチームプレイなのでこういう時こそ協力できるといいですよね。

最後に

長々と書きましたがあくまでこれらは理想の姿。

色々と手をつくしてみてもお店の人員がどうにもならないことはどうやっても起こります。
その時はもう足りない人員でなんとかお店を回すしかないですね。
根性論ではないのですが、やっぱりどうしようもないことは必ずあるのでそこはひとつ気合で乗り越えてしまいましょう。意外となんとかなりますし、あとから思い出すといい思い出になったりします。その時は地獄だったりするんですけどね(笑)