セブン&アイ・フードシステムズの「デニーズ」が高級路線に転換するというニュースがありました。
外食産業の総売上高が全体として微減している中で、デニーズは高級路線を取っていくようです。

このニュースについて簡単にまとめたいと思います。

ニュースの概要

報じたのは日経新聞(2015年2月17日版)。

セブン&アイ・フードシステムズはファミリーレストラン「デニーズ」を高級路線に転換する。顧客1人あたりの支払額(客単価)が1~4割高くなるよう、約100ある食事メニューの4割を3月に入れ替える。
デニーズ「高級」へ転換 モーニング950円/夜の単価3~4割高く、新メニューで収益力向上 :日本経済新聞

具体的には以下のようなメニュー変更をするようです。

・朝食時間帯のモーニングセットの販売:約950円
・ランチセット:800〜900円
・牛肉を100%使ったハンバーグで1000〜1400円のものを新商品として販売

これらは一部店舗で実験導入しており、従来のメニューより販売が好調だったとのことで今回一挙に変更します。

ちなみに現在のメニューはおおよそ以下の通り。

・モーニング:600円代
・ランチ:600円代
・グランドメニュー:800〜1800円代
(参考:メニュー | デニーズ

現在のハンバーグメニューも1000円前後ということを考えると、高級化がかなり思い切った方向転換だということが分かりますね。

高級路線はどのように変化していくのか

シニア層を取り込むことにより高級路線で成功しているのが「ロイヤルホスト」。今回のデニーズの流れはロイヤルホストと同じような路線の狙いがあるのではと報じられています。

ロイヤルホストの価格帯を見てみると

・モーニング:600〜900円代
・ランチ:700〜1100円代
・グランドメニュー:1000〜2000円代
(参照:ファミリーレストラン ロイヤルホスト – Royal Host -|メニュー一覧

今回のデニーズとかなり近いものがありますね。
デニーズもモーニングも950円のメニューだけではなく価格帯に幅を持たせて販売するのかもしれません。

私は自分で平均的なサラリーマンだと思っているのですが、その私見で言うとモーニングが950円というのはちょっと高いかなーという気がします。ランチで1000円であれば都心では比較的あるかなとも思うのですが…一般的にはどういうふうに感じられるんですかね。

当然のことながら料金が上がることにより外食を控えようというお客様もいるとは思うのでこの策略がどんな結果として出るのか、外食産業のひとつの事例として経過を見守りたいところです。