飲食・外食産業のロボット導入。リンガーハット「GYOZA LABO」の事例。

日経MJに「外食の未来、ロボが創る」という特集が組まれており、リンガーハットが運営するギョーザ専門店が紹介されていました。
そのお店は千葉県柏市にある「GYOZA LABO セブンパークアリオ柏店」。

オペレーションの一部をロボットが行っているとのことで調べてみました。

 

実際の映像

まずリンガーハットのリリースが出ているのでそちらを抜粋。

「GYOZA LABO」は、リンガーハットで評判の高い「ぎょうざ」に加え、「スイーツぎょうざ」など様々な「ぎょうざ」を販売するぎょうざ専門店で、フードコートではなく「食品物販店」エリアに初めて出店する、新業態の店舗です。また、店舗には「アーム型ロボット」が設置され、成形された「生ぎょうざ」をピッキングしてトレイに定量で配置する様子をみることができます。
リンガーハットの新業態〈ぎょうざ専門店〉が初出店!「GYOZA LABO セブンパークアリオ柏店」がオープン:長崎ちゃんぽんリンガーハット

この「アーム型ロボット」が撮影されている動画があったので見てみましょう。

見た感じ、動きもゆっくりで率直な感想だと「意味があるのかな」と思ってしまいますが(笑)、実際にこのロボットがいなかったりするとやはり人が必要になったり、あるいは、一人あたりの作業数が増えそうです。
「ロボットがいることで同じ場所にいる人間が楽になる」といった感じなのでしょう。

また、今はこうしたロボットが物珍しい時代なのでお客さんが「見て」楽しむという一種の客寄せ効果もあるようです。

将来的にはロボットが担う仕事が今よりももっと膨大に、かつスピードも早くなり、人手がより少なくても店舗運用ができる時代が来る予感がします。

 

「それなら自動販売機でもいい」という考え方

今回のMJの特集で興味深かったのはリンガーハット社役員の方のコメント。抜粋してみます。

「料理を作って出すだけならロボットでもできるが、それなら自動販売機でもいい。レストランとして接客やサービスにより力を入れるにはロボットが必要」

「飲食業が目指すところはただご飯を作って出すだけのところではない」という考えが強くにじんでいます。

人手不足から考える、これからの小売業」でも書いた通り、接客やサービスで「人にしか出来ないこと」としてロボットとの差別化になります。

また、別の考え方をすると「飲食店」という業態ではない、完全ロボット運用の「飮食自販機」(ラーメンの自販機、餃子の自販機)などが出てくる可能性もありそうです。

 

ここから増える人の仕事は・・・

外食産業のオペレーションの大部分をロボットが担うようになったとして、人の仕事がなくなるかというともちろんそういうわけではありません。
ロボットが導入された際に必要になってくるのは「ロボットをメンテナンスする人」です。

飲食業で働いたことのある人で調理機器などの故障や不具合などに当たったことがある人は多いでしょう。機器などと同じでロボットは故障もしますし、不具合も発生します。
今度はそのメンテナンス役の人が必要になってくるか、あるいは店舗勤務の人が覚えなくてはいけないオペレーションの一つになるのでしょう。

一般的に言われる「ロボットが人の仕事を奪うのではないか」という懸念については、この飲食業のケースを見ている限りでは正しくはなく「今と将来では人の仕事の役割が変わってくる」というのが正しそうですね。


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