「ご相談があるんですけども、どこかでお時間いただけませんか?」

部下に言われるその瞬間は本当に突然やってきます。
上司になった人は分かると思うのですが、もうこの話の切り出し方ってネガティブな状況しかないですよね。

実際に話を聞くと退職だったり転職の意思表明であることがほとんど。
今回は上司側で部下からこういった相談を受けた際にどのように対処すべきなのかをまとめます。

まず話を聞いてみること

「転職を考えています」と切りだされた時にはもう心は決まっているということがほとんどなので、まず話を聞いてみます。
ポイントは次の通り。

・相手の言葉と考え方を否定しない
「考え方が甘い」「責任感がない」などは思っていても絶対言わないようにします。なぜならそんなことを言われても「やっぱりこんな会社にいないほうがいいな」という思いを強めるだけだからです。まずはともかく黙って話を聞くことに徹して、どんな意見であれ否定をしないことが重要です。

 
・転職先が決まっているのかどうかを聞く
転職先が決まっていない場合、まだ交渉の余地がある(留意してくれる可能性がある)ということです。ただし、そこでいきなりガツガツと引き留めようとせずに確認程度にしておきます。

 
・現在の不満をともかく洗い出す
転職を考える際には何かしらの不満があるものなのでそこを洗い出します。またこの際にも聞き方が高圧的にならないように注意しましょう。部下にとって上司は思っている以上に大きな存在でなので、丁寧に聞くことを心掛けます。
その上で転職先が決まっていない場合、その部分が改善されれば会社に残る意思はあるのか(もちろん解決できる問題かどうかにもかかっていますが)を確認します。解決できるような問題であれば、上司自ら動いてみましょう。

 
・心身的な部分は大丈夫かを聞く
部下から直接言いにくいこととして、心身的に参ってしまっていることもあります。もし仮に精神的な負荷が過度なようであれば人事の人と相談してその後の待遇(休養させるなど)を決めると良いでしょう。

 
・「自分のマネジメント評価に関わる」と言うのは頭から除く
ごくまれに「マネジメントの評価が下がってしまう」という人がいますが、そこは一旦頭から外しましょう。自分の会社内の地位ではなく、こういう時は部下のことを一心に考えるべきでしょう。自己保身に走っている場合ではないです。
またこの反省が次に生きることもある
ので。

転職相談に一発逆転はない

「上司の金言」「こんな上司の一言で会社に残ることを決めた」みたいなことを書いているサイトもありますが、私は一発逆転のような一言はないと思っています。
と言うのも、上司と部下の関係は日常の積み重ねから生まれるものなので、突然転職の相談が来たらそれは部下に対して日常のケアができていなかったということです。(偉そうに書いていますがもちろん私にもそういった苦い経験があります)
一発逆転はないですが、この機会に部下と徹底的に話してみてどのように部下が思考しているのか、今まで自分に何ができていなかったのかを振り返ってみるといいでしょう。

また、上司として会社のことを考えるのはもちろんですが、この場面では部下の人生について真剣に考えて、一人の人間として真剣に自分の思いを伝えましょう。

もし転職の段取りが決まっていなかったら
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