毎年、1月の成人の日と4月1日の新社会人・新入社員デビューの日に出る伊集院静さん、サントリーウイスキーの新聞広告。

2017年は4月1日が土曜日だったため、多くの人の入社日の4月3日に広告のお披露目となりました。
ぜひとも今日の新聞を購入していちど読んでもらいたいです。

「新しい情熱を待っている」広告全文

新しい情熱を待っている。

新社会人おめでとう
今日、君はどんな職場で社会人のスタートを迎えただろうか。
どんな仕事であれ、そこが君の出発点だ。
仕事とは何だろうか?
私は、理想と、情熱で、獲得するものだと思う。
でも今の君に、理想である仕事はすぐには見えないだろう。
汗を流し、逆風を進み、働き抜いて、ようやく見えるものだ。
しかし、情熱は、今日の君の中にもあるはずだ。
人を、モノゴトを、社会を動かす原動力こそが、情熱だ。

ひとつアドバイスをしよう。

十人の人間に、十色の、十のかたちの情熱があるんだ。
その情熱は鍛え、磨き、時に叱咤すれば、情熱は育ち成長する
ものなんだ。そしてやがて君だけの情熱のかたちができてくる。
それが個性だ。個性は君が生きている証しなんだ。
実は、先輩たちは、君たちの新しい情熱を待っているんだ。
最初はガムシャラでもイイ。暴走に見えてもかまわない。
あきらめずにぶつかれば、いつか大きな壁を打ち砕く。
新しいかたちの、新しい温度の情熱で、未来を作るんだ。
失敗をおそれるな。辛苦に立ちむかえ。困難なものにむかう姿
勢にこそ真理はある。己だけのために生きるな。それが仕事の
品性であり、君の品格になる。
苦しいかって? そりゃラクなものは仕事にはないさ。
でも疲れたら、夕空を見上げて一杯やればいい。

新しい個性に乾杯。

伊集院静

伊集院静さんの広告は2000年から開始

私はもはや社会人となって大分経っているのですが、毎年この時期になると広告を見て頑張ろうという気持ちになります。
サントリーのこの広告、元々は作家の山口瞳さん、脚本家の倉本聰さん、現在の伊集院静さんと続いています。

伊集院静さんの広告は2000年からずっと続いていますが、伊集院静の「贈る言葉」として単行本にまとめられていますので興味がある方は読んでみてください。
※「伊集院静の「贈る言葉」」は2012年刊行なので、それ以前の広告が中心です。

また余談ですが、実は私、伊集院静さんの本は小説・エッセイ含め色々と読んだのですがお酒が好きな人であれば「二日酔い主義」シリーズがおすすめです。傑作集も出ていますが「あの子のカーネーション」から個別に読んでいった方が面白いと思います。