今いる職場をさっさと抜けていざ新天地へ…と将来への希望を胸に転職活動をしてみると、思いのほか決まらないということはよくあります。

在職しながらの転職活動をしている人も不採用が続くと「もしかしたら自分は世間的に能力がないのでは…」と考え始めたり、ましてや仕事を辞めて退職後に転職活動をしているような人であれば貯金もすり減っていく一方なので焦りはどうしても出てきてしまいます。

なかなか決まらないという状況に陥ってしまうと「自分はひょっとして能力が低いのではないか」「もう転職活動をする意味はないのではないか」「とにかく疲れて何もしたくない…」という精神的な悪循環に陥っていきがちです。

そこで転職先が決まらない人向けに、ありがちな理由とその解決策についてまとめます。

転職が決まらない理由は外見と中身に二極化される

転職が決まらない人の傾向は大きく二極化されます。

一つは「見た目や印象の問題」。
これは能力とは別の問題で、実は能力が高いのにそれをきちんと見せられていないというもの、あるいはマイナスの印象を与えてしまっているものです。

もう一つは「中身・能力の問題」。
こちらは前者と異なって会社と自分自身の能力がマッチしていないという状態ですね。

順に説明します。

見た目や印象の問題

見た目や印象の問題はシンプルです。

  • 清潔感がない(髪の毛がボサボサ、フケ、目やに)
  • だらしない(スーツの着方が汚い/姿勢が悪い)
  • 雰囲気が暗い
  • 応募書類が汚い(証明写真を綺麗に貼っていない/そもそも貼っていない)

文章にして並べてみると「私は当てはまっていないだろう」と思う人も多いかもしれませんが、意外と引っ掛かっている人はいます。

第一印象というのは大事で、第一印象で引っかかると

「この人はうちの会社でうまくやっていけるかな?」
「対外的にうちの会社の社員として出せるかな?」
「取引先のお客様に迷惑をかけないかな?」

というような疑念を面接官に抱かせてしまいます。

第一印象で変わる「同じ言葉」の印象

面接官も人間なので第一印象が悪いとどうしてもその印象に引っ張られてしまって同じ言葉でも違う評価になってしまうことがあります。

例えば次の場面を想像してみてください。

今まで会社に遅刻したことがなかったAさんとBさんという人がいたとします。

Aさんはスーツの着方がだらしない、Bさんはスーツをしっかりと綺麗に着ている場合、

Aさん「私は時間をきっちりと守れるタイプでほとんどの場合5分前には集合するように心がけています」
Bさん「私は時間をきっちりと守れるタイプでほとんどの場合5分前には集合するように心がけています」

実力ややっていることは同じでも、身だしなみのしっかりしているBさんの方が評価されるのは一目瞭然ですよね。

見た目や印象は直接的な面接の合否などには関わらないことが多いものの、最終的な決め手になってしまうかもしれないくらいに重要な面があります。

中身・能力の問題

中身・能力の問題は具体的に次のようなものです。

  • 自分のことを過大評価しすぎている
  • 会社にマッチしていない
  • 人間関係をうまく構築できなそう(と面接官に思われる)
  • 意識が低すぎる(中途採用即戦力なのに「勉強させてほしい」などと言う)

中身・能力の問題は自分では分かりにくい点があります。

特にどういう人材が会社にマッチしているかなどは求人サイトなどを利用していると分かりにくい面もあります。

能力が会社の求めるものとまったくマッチしていないケースに限らず、実は能力があるのにアピールの方向性が間違っていて求められる能力を面接官に的確に伝えられずに不採用ということも多いです。

「そもそも受ける会社と自分の能力が見合っているのか」「会社の求めている人材はどんな人材なのか」を採用試験の前にしっかりと見極める必要があります。

自分の弱点は自己判断しないこと

さて、今から一番重要なことを書きます。

ここまで書いた「転職が決まらない理由」の中で自分がどれに当てはまっているのかは自分自身で判断しないようにしましょう。

よくネットなどで検索をかけると上記以外にも「あなたの転職先が決まらない◯つの理由」「こんな失敗をしていませんか? 転職でありがちな失敗」のようなもっともらしいページがたくさんあります。

ただ、自分自身で採用試験に落ちてしまった理由探しをするのはあまり意味がありません。

もちろんそうしたネットのまとめは必ずしも間違ったことを書いているわけではないのですが、転職が決まらない理由は人それぞれ。
その人によって、そして受けた会社によって違います。

もっとも厄介なのは自己判断して「私はこの点がダメなのではないか?」「もしかしたら自分のこういうところが面接官にとって印象が悪いのかもしれない」と考えること。

自己判断は当たるかもわからない勘によって選んでいるもので非常に効率が悪く、時間のムダです。

自己判断の危険さ

自己判断の危険さをわかりやすくするために、例え話をしましょう。

面接官からすると受け答えの印象は良いものの転職理由が愚痴っぽいためにどうしても採用にならないというCさんという人がいたとします。

Cさんが自己分析をして「自分はもしかすると受け答えがハキハキしていないのかもしれない」と考えて行動に移したところで、問題の根幹になる「転職理由が愚痴っぽい」というのは改善されないですよね。

それはCさんが自分自身で問題と思っているところと本質的な問題が異なっているからです。

  • Cさんの考えている問題(仮説):受け答えがハキハキしていないのではないか?
  • 本当の問題:面接で愚痴を言っていることが面接官の印象を下げている

自己分析は悪いものではないのですが、採用試験はあくまで「他人(面接官)から見た時の印象がどうか」というものなので、他人目線に注力することが重要なのです。

転職活動が決まらない…となった場合には転職エージェントを活用

では具体的にどうすればいいのか。

転職エージェントを使いましょう。

転職エージェントを利用することで自分以外の第三者視点(他人から見て自分はどうか)を確認できます。

転職エージェントは転職のプロ。
転職のプロから見てどう見えるか、または、どう改善すればいいかというのはアドバイスとしては非常に的確なもの。

またリクルートエージェントなどはエージェント経由で採用試験を受けた場合、面接や書類選考などのフィードバック(どの点が悪く不採用になったのか)を受けられるケースもあります。

結局のところ、転職活動は他人が判断するもの。
自分自身がいいと思っていても、採用企業がいいと思っていなければ評価するに値しないのです。

転職がなかなか決まらない場合、このような「他人からどのように見えているのか」という視点が欠けていることがほとんどです。

自分の訴えたいことと採用企業側のギャップを埋めていくことが転職成功の近道。
ここを理解しないで転職サイト一本で応募しては落ち、的外れな反省をして、応募しては落ち・・・を繰り返している人の多いこと!

転職エージェントを利用したことで自分の問題点を発見でき、今まで散々転職が決まらなかったのに嘘のようにすぐ転職先が決まってしまったなんて話もあります。

まず自分ではなく他人に自分のことをチェックしてもらうことを心掛けましょう。
転職活動をする上では本当に重要な要素です。

もし転職の段取りが決まっていなかったら
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