飲食店で働いていてつらいなと思いながらも、耐えて「もうちょっと頑張ってみよう」「少し耐えればなんとかなるかもしれない」と自分に言い聞かせながら頑張っている人は意外と多いのではないでしょうか。

日本では特に耐え忍ぶことや我慢をすることを美徳とされやすい風潮があるので、そういう意識が根付いてしまっているのかもしれません。

ただ、5年以上耐え忍んで飲食店で働いてきた私からすると「躊躇せず早く辞めたほうがいいですよ」というのが本音です。

私は飲食店店長を退職して異業種転職し、そこから10年経っているのですが、心から辞めて良かったと思いますし、給料を今の倍もらっても飲食業には絶対に戻りたくないと思っています。

飲食の社員を辞めたいと思っている人向けにどうして辞めた方がいいのか、異業種転職する際のポイントを紹介します。

「飲食業を辞めたい」と思ったら辞めるべき3つの理由

辞めたいと思って即辞めるのではなく多少なりとも躊躇してしまう人が多いかと思うのですが、経験上、飲食業については辞めたいと思ったらすぐ行動に移した方がいいです。

理由は大きく分けて3点です。

1.業界はまだ全然良くならない

私が飲食店で働いていたのはもう10年以上前の話でその頃から人手が足りませんでした。

辞めた主な理由としては「労働時間が長すぎること」「将来絶対に続けられない」という飲食業の人からすると「あるある」な話です。

辞めるという意思が固まるまでは「もしかしたらもうちょっとで労働環境も改善されるのではないか」「将来も続けられるような仕組みが作られるのではないか?」と密かな期待を持っていました。

ところが蓋を開けてみると、そこから10年経っても業界の状況は一向に良くなる気配がありません。大手飲食店の過労問題は次々と出てきて、それでもまだ改善される感じがほとんどないです。

「もうちょっとで環境が良くなるに違いない」と思いながら10年も待って状況が変わらず、しかも年齢とともに自分の市場価値がなくなり転職すらできない状況になっていたら…と想像するとゾッとします。

色々とひどい環境が明るみに出ているので、改善している会社ももちろんゼロではないですが、飲食業全体の改善が進んでいくのはもっと先なんじゃないかと思いますし、あるいは改善されないかもしれません。

変わるか変わらないかわからない、変わる可能性の低い環境に期待をするより、自分自身の環境を変えてしまった方が手っ取り早いです。

2.先に辞めるか、辞められるかだけ

飲食業の社員は離職率が高く、厚労省の発表によると平成25年では業種別2位の離職率(※)となっています。

※参照

平成25年1年間の労働移動者を主要な産業別にみると、入職者は卸売業,小売業が134万人と最も多く、次いで宿泊業,飲食サービス業が126万人、医療,福祉が105万人の順となっている。
離職者は卸売業,小売業が131万人と最も多く、次いで宿泊業,飲食サービス業が120万人、医療,福祉が91万人の順となっている。
平成25年雇用動向調査の概要|厚生労働省

離職率が高いということは当然現場にも人がいないわけです。
性格の優しい人は「自分が辞めたら現場が大変になるのではないか」と考えます。

ところがそんなことを考えている内に周囲の人間が一人、また一人と退職をし、最終的に残された自分が一番大変な思いをします。

退職というのがそんなに低いハードルではないのは理解できますが、特に飲食業は先に辞めるか、辞められるかの戦いです。

まず自分の人生を優先して考えて、一歩踏み出してみましょう。

ちなみに私は自分の退職直前に直属の上司が退職し、私が辞めた後もお世話になった他の上司や同僚が退職しました。

3.健全な会社は世の中に存在する

飲食で上位職に付いている人は「俺の時代はもっとキツかった」を語りたがる人が多い傾向にあります。
そういった言葉を毎日のように聞いていると「この環境で辞めたいと思っている自分は甘えているのではないか?」と思えてきますよね。

でも決してそんなことはありません。

飲食業は昼も夜も関係無かったり、異常に長い拘束時間が特徴ですが、きちんと朝電車で通勤して夜は定時に家に帰って、夜はぐっすり眠れるという健全な職業や会社は存在します。

離れてみるとよく分かりますが飲食業の労働環境は異常です。そうでなければ前述のように業界別で上位の離職率にはならないはずです。

私は飲食から異業種に転職して平和な生活を手にしたものとして心から「迷わず早く辞めたほうがいいですよ」と思っています。

飲食業から異業種転職する際のポイント

もし飲食業を辞めたいなと思ったら異業種転職をするという手段を取ることになるでしょう。

その際に注意しなくてはいけない点があるのでまとめます。

1.転職先を決めてから退職する

転職活動をする際にもっとも王道な方法です。出来る限り転職先を決めてから退職をするようにしましょう。

というのも、勢いに任せて退職をし、そこから転職活動をしようとすると次の職が決まらなかった時に精神面・金銭面の焦りが大きいからです。

また焦ってしまったばかりにともかく就職しなければと、きちんと企業調査もせずブラック企業に入ってしまった…というケースも多いです。

参照:転職活動は働きながら? 辞めてから?

2.ブラック企業に当たらないようにする

異業種転職をしたとしても、その転職先がブラック企業であれば目も当てられません。

私がおすすめしているのが転職エージェントを利用して会社の情報をきちんと聞き出すことやキャリコネ などの評判サイトを利用してみることです。

転職サイトやハローワークは企業が自主的に出している都合のいい情報しか掲載されていないため、書いてある通りに受け取らないようにしたほうが無難です。

参照:転職先がブラック企業かどうか見分けるには企業の評判サイトを絶対使うべき

3.自分の適性がわからない場合には…

飲食にいる人の多くの人が思うことの代表的なものとして

「飲食業のスキルって異業種転職に役に立つのかわからない」
「飲食でしか働いたことがないのでどの業種が向いているのかわからない」

というものがあります。

こういう場合、一度転職エージェントを利用して、今まで自分がやってきたことを話し、自分にはどういう適性があるのかどういったスキルがあるのかを棚卸ししてみましょう。

エージェントの方は転職のプロなので相談することにより「こんな適性があるのでは」だったり、「転職市場でこういう売り出し方をすると市場価値が出るのでは」ということが分かります。

自分で考えているよりも、自分の売り出し方の幅が広がるのでオススメです。

参照:飲食業店長が異業種へ転職をする時の自分の売り出し方

もし転職の段取りが決まっていなかったら
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